【外国新聞中の昔の日本:1859年9月17日 英The Hereford Times紙】日本との貿易
以下は、1859年9月17日の英国 The Hereford Times 紙に表れた日本と様子を描いた記録である。日米修好通商条約の翌年の記事である。
誰が書いたかわからないのが残念だが、文章からするに長崎に駐在している英国人の政府関係者で、長崎に着任したばかり、江戸幕府との交渉をしようと準備中の時のように思える。
なんとなく、今日本に旅行にきている欧米の旅行者も同じようなことを言いそうな気がしてきて、日本の様子や日本人の対応もなんだか今と変わらない気がしてきて興味深い。
以下が新聞記事の日本語訳:
日本との貿易 - 以下の文章は日本の長崎から届いた6月6日付の手紙からの抜粋である。
「私たちはこんなに遠くまで来ました。
最初の日本に対する日本の 印象は、とてもチャーミングだということです。この愛すべき、新鮮な景色はとても素晴らしいです。
海岸線から山の頂上まで、人の目を喜ばせるありとあらゆるものがここにあります。豊かな緑が生い茂っています。
生活費は安いです。雄牛が 7 ドルで、魚・卵・野菜はただです。家賃も高くありません。今のところ、彼らはお寺や僧侶の家を全ての欧州人に貸してくれています。
政府機関はとても紳士的で、私たちの要望をかなえる為にとても気を使ってくれているように見えます。
私たちはここ(注:長崎)に領事館を構えます。そして江戸に行き、条約を交換します。同時にサンプソンが他の人達を連れて函館に行きます。
(後略)
出所: The Hereford Times (1859年9月17日)